さて、久しぶりの更新になってしまいましたが、恒例の感想レポ、やっていきたいと思います。
そして今回の記事内容は劇団四季の「ノートルダムの鐘」です。
この作品、ディズニー映画のころから大好きで、ディズニー作品の中で一番好きな作品でした。
そんな経緯もあり、開幕してすぐ、劇団四季版も観に行ったのですが…これが本当に沼…。
私の中で革命がおこり、「オペラ座の怪人」を超える作品になってしまいました。率直に言えば、
ディズニーマジックを解いてくれてありがとう!!一人一人の登場キャラクターに深みを持たせてくれてありがとう!!
もうこれにつきます…。とにかく音楽もいい、演出もいい、構成もいい、演者もいい!
もう完璧です(笑)
気が付けば開幕からまだ1カ月半ほどしかたっていないのに、15回を超える数観ていました…(追記:京都閉幕段階で70回の観劇を越えました(笑))
というわけで、BenPhantomと名乗るほどに「オペラ座の怪人」を大好きな私が、「オペラ座の怪人」がなくても「ノートルダムの鐘」さえあれば生きていける!!と言ってしまうくらい名作です。そしてハマっております。
ペンネームをノートルダム関係に変えてしまいたいくらいでございます(笑)今更変えられないので本当にはしませんが(笑)
でも実際、「オペラ座の怪人」を好きな方は、この「ノートルダムの鐘」は好きになる方多いと思いますよ。
何より、色々な「オペラ座の怪人」の要素をこの作品はすべて含んでいるからです。
ADW版からはクリスティーヌとラウル、そしてファントムというこの三角関係から生まれる失恋要素
アーサーコピット版からは、キャリエールとの親子愛要素とエリックの素直な守りたいという思いの暴走の要素
LNDからはクリスティーヌとの別れの要素
本当に「オペラ座の怪人」にあるおいしい要素の総取りといった感じです。
「ノートルダムの鐘」のほうが出会いが早ければ、私の原点はこの作品だったのだろうなと心底思います(笑)
さて、いい加減内容に入りましょうか。
今回の記事も「何処へ行く」の時のようにいくつかの編に分けて記事をアップしていきます。
今回はアンサンブルさんの動きがとても魅力的で、作品を分析していくうえでも重要になってくるため、キャラクターごとではなく、場面ごとの分析で記事を分けていきたいと思います。
場面の分類は劇団四季の公式パンフレットの場分けを参考に分けさせていただきました。
感想レポ1 総括編
感想レポ2 プロローグ編
感想レポ3 サンクチュアリ・陽ざしの中へ編
感想レポ4 トプシーターヴィー・息抜き編
感想レポ5 神よ、弱きものを救いたまえ編
感想レポ6 世界の頂上で編
感想レポ7 酒場の歌編
感想レポ8 天国の光・地獄の炎編
感想レポ9 第1幕第8場編
感想レポ10 エスメラルダ編
感想レポ11 エジプトへの逃避編
感想レポ12 第2幕第2場編
感想レポ13 奇跡御殿・奇跡求めて編
感想レポ14 いつか編
感想レポ15 石になろう編
感想レポ16 第2幕第6場編
感想レポ17 フィナーレ編
本当に長いです。すみません。これから書いていくので一つの記事がどれくらいの長さになるかわかりませんが、キャスト違いによる比較なども行っていくのでそれなりの長さになるのが予想されます(笑)
また、とにかくネタバレ考慮をせずに記事をあげていきますので、まだ観劇されたことのないという方は、ネタバレがあるということを承知の上でお読みいただきますよう、よろしくお願いします。
では、今回の総括編では、ディズニー映画版との比較と、劇団四季版の良さをポイントでお伝えしたいなと思います。
まず、ディズニーとの大きな違いはキャラクターの掘り下げ具合です。
中でもその違いが大きいのがクロード・フロローです。ディズニー版では判事で、カジモドのことも最初から利用してやろうと考えるようなヴィランズ色の強い存在ですが、四季版ではその悪人らしさはほぼなく、彼は大助祭であり、神に仕える側の人間であり、カジモドと同じように大聖堂に住む人間なのです。そのため彼の人物像はまったくもって違うといっても過言ではありません。一般的にはフロローと呼びますが、私はあえて、フロローはすでにディズニー版での印象が強いため、クロードと呼び分けています。こんかいのレポでも、そこは徹底してクロードと表記させていただきます。
また、クロードと呼ぶのにはもう一つ理由があり、四季版にはもう一人フロローが登場します。その名はジェアン・フロロー。クロードの弟です。彼の存在はとても重要であり、彼無しには物語は始まらないのです。詳しくはプロローグ編でお話いたします。
四季版にはジェアンのような映画にはいない人物キャラクターが複数人登場します。ここではその人物をすべて名前だけ紹介しておきます。一人一人の解説はそれぞれの該当場面の記事で行わせていただくことにします。
四季版にしか登場しない重要キャラクター
ジェアン・フロロー
フロリカ
アフロディージアス
フレデリック
デュパン神父
ルイ11世
彼らの存在は物語をより深める重要ポイントとなっています。また、アンサンブル枠もダブルキャストのため、それぞれで全く演技の方向が異なり、そこも四季版の魅力を高めています。キャストが変わることでまた新鮮な「ノートルダムの鐘」を感じることができるのです。公式でも、今回の演技の方向性は演者に任せているとの明記があり、その自由さが、キャストごとに違う色の「ノートルダムの鐘」を作り出せる大きな要因となっているようです。
というわで、毎回キャストが変わり、それぞれの役での違い、その組み合わせによる化学反応で全く違った作品を楽しむことができる…完全に沼でした。そして何度見ても飽きない!そんな作品です。
次に、ディズニー版との比較では、楽曲の充実です。
映画版ではエンディングとしてか使われなかった「サムデイ」がとても重要な役割を持ち、テーマを語る一曲として多用されます。また、ミュージカル版オリジナルの楽曲も多くあり、それがまた深みを増しています。それらの曲を羅列だけしておきます。
「Rest and Recreation」(ディズニー版ではBGMで少しだけ流れます)
「Rhythm of the Tambourine」
「Top of the World」
「The Tavern Song(Thai Mol Piyas)」
「Esmeralda」
「Flight into Egypt」
「The Court of Miracles」
「In a place of Miracles」
「Made of Stone」
逆に映画版でしか聞けない曲は以下の曲になります。
「ガイ・ライク・ユー」
「奇跡の法廷」
これだけのアランメンケンによる名曲が盛り込まれた「ノートルダムの鐘」
ディズニー版はディズニー版で大好きなのですが、本当に素晴らしいです。原作により忠実に、そして物語の深みを追求してくれた作品だと思います。
本当に人生で出会えてよかったなと心から思う作品です。
そして最後に自分で自分の記事をぶち壊すようですが…「ノートルダムの鐘」を通して、推しが二人増えましたwww
野村数幾さんと高舛裕一さんです。野村さんは男性1枠でフレデリックを演じています。細かい芝居に惚れこんでしまいまして…。高舛さんは男性5枠なのですが、とにかくキャラクターの演じ分けが素晴らしくて…
大好きになってしまいました(笑)
彼らのことは妙に多く語る偏った記事になるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします(笑)
ただ、一つフォローをしておくと、「オペラ座の怪人」を超えた!!と思ったのは初回で観たときですからwww
高舛さんや野村さんが好きになったからめちゃくちゃ通ったというわけではありませんよ?通っているうちに彼らが好きになってしまっていただけです(笑)
「十二夜」や「何処へ行く」の時と一緒で、作品に惚れすぎて、作品に出演されている役者さんはみんな大好きになってしまうといった感じで…中でも今回は野村さんと高舛さんは色々と自分のツボ過ぎました(笑)
気が向いたら、高舛裕一編という記事を書きだしてしまうかもしれないくらいですwww
(追記:ちなみに、野村さんに関してはすでにフレデリック編として超偏り記事を書いています(笑)→フレデリック編)
では総括編としてはこれくらいにしておくことにします。
次はさっそく内容分析に入り、プロローグ編になります。プロローグは本当に色々語ることがたくさんです…!
ディズニー版でもファンの間で言われていましたが、「冒頭からクライマックス」です(笑)
更新をお楽しみに!